昆虫標本
初めて標本づくりをしたのは、小学3年生の夏休み。
千葉県立中央博物館で「昆虫標本のつくり方」というイベントがあり、僕も作ってみたかったので、申し込みました。
翌年も同じイベントがあったので、2年連続で参加しました。
標本にするのは、博物館で事前に用意をしてもらったすでに死んでいる昆虫です。
それ以外に、周辺の公園で捕まえた昆虫を標本にしてもいいということで、休憩時間に僕はセミや蝶を捕まえて、それらの標本にも挑戦しました。
持参もOKだったので、死んだばかりのカブトムシも持っていきました。
用意をしてもらった昆虫は、2年分で、アオドウガネ、ウスバカミキリ、シラホシカミキリ、ヨツキボシカミキリ、ジャコウアゲハ、カラスアゲハ、オキナワルリチラシ。
捕まえて標本にしたのは、ニイニイゼミ、モンキチョウ、ウスバカミキリ、アキアカネ コフキコガネ。
標本の道具は、どれも初めて見るものばかりで、名前も初めて聞くものばかり。
例えば、展翅板、展足板、展翅テープ、三角紙などなど。
休憩時間の昆虫を捕まえる時には、本格的な捕虫網を貸してもらいました。トップ画面の僕が虫を捕っている画像の中の1枚は、この時のです。
捕まえた昆虫は、三角紙で包んだり、殺虫管に入れました。
薬品の入った殺虫管に入れると、昆虫は死んでしまいます。かわいそうと思われるかもしれませんが、標本は、昆虫を詳しく観察するために作るものです。
捕まえた昆虫は、きちんと価値のある標本にされてむくわれるのです。
また、価値といえば、「ラベルが無い標本はただの虫の死体」ということも、先生に教えてもらいました。
ラベルというのは、採集地、採集年月日などを記したもので、その虫に関するたいせつな情報なので、必ず付けなければいけないそうです。
と、1回目のイベントでたくさんのことを教えてもらって、とても楽しかったので、翌年も参加をしたわけですが、2024年、今年も7月にイベントがあるようなので、昆虫好きな子は、申し込んでみるといいと思います。
僕も行けるもんなら、3度目の参加をしたいです。
参考 昆虫標本のつくり方 発行:千葉県立中央博物館
イベントで作った標本
留針を刺した状態で2週間ほど乾かすと完成。
完成したら標本箱に移します。
その際、防虫剤を必ず入れます。
バッタなどの内臓の多いものは、やわらかいうちに内臓を取り除くという特別な処置が必要です。
また、トンボの腹部は折れやすいので、こちらもやわらかいうちに前足のつけねから後ろに向かって細い枯草をさしこまなければいけません。
トンボに枯草をさすのをやりましたが、すごく怖かったです。上手にできたかはわかりませんが、とりあえず、折れないようにはできました。
かぶとむしは、死んですぐのものですが、もう硬くなっていて、留針が通らず、苦労しました。僕ではできなかったので、母にやってもらいました。
バッタやコオロギは、これよりも難易度が高いので緊張しますが、トノサマバッタの標本を作ってみたいので、やってみようと思います。
僕が作った標本の中で
気に入っている標本
ヘラクレスは、もともと足が曲がっていた個体なので、足はきれいに整えられませんでしたが、それでも、めちゃめちゃかっこいいです!
これから標本にする昆虫
たくさん標本にしたいものがありますが、乾燥してもう硬くなっているので、もう一度やわらかくするところから始めます。 これを軟化といいいます。 気に入った標本ができたら、またここで紹介したいと思います!